「教習所に申し込んだけど、何を買えばいいの?」
そんな不安をよく聞きます。ネットで調べると「あれも必要、これも必要」って情報があふれてて、結局どうすればいいのか分からなくなっちゃいますよね。
実は、バイク教習で必要な装備って、そんなに多くないんです。
でも、必要最低限のものを揃えていないと教習が受けられなかったり、危険が大きくなることも。服装が不適切だと、その場で断られるケースもあります。
この記事では、初心者がまず最初に揃えるべき装備を5つだけに絞って解説します。どれもお金をかけすぎないで揃えられるものばかりなので、教習前にしっかり準備しておきましょう!
1. 肌が隠れる服装:これがないと教習が始まらない

半袖・短パンは絶対NG!
一番見落としがちなポイントが、肌がきちんと隠れる服装です。
多くの教習所では、こんな格好だと受講できません:
- 半袖
- 短パン
- サンダル
といった”肌が露出するスタイル”はほぼ全教習所でアウトです。
なぜダメなのか?
理由はシンプル。バイクはちょっと転んだだけで、地面・砂利・マフラー(高温)が肌に触れて大きなケガをするからです。転倒やマフラーの熱で”即火傷”するリスクがあるんですね。
最初は専用品じゃなくてOK
特別なバイクウェアは必要ありません。
- 長袖シャツ
- パーカー
- デニム
などでOK。最初は「普段着で肌を隠す」だけで十分です。
ただし、体を動かしやすい服装を選びましょう。運転中は腕や足を素早く動かす必要があるので、タイトすぎるジーンズやフィット感の強いジャケットは避けた方が無難です。
2. ヘルメット:貸出より「自分用」を強くすすめる理由

貸出もあるけど、自分用を買うべき!
教習所にはヘルメットの貸出がありますが、自分用の購入を強くおすすめします。
理由は3つあります。
① フィットしないと危険
ヘルメットは**「頭にピッタリ合っているか」で安全性が決まります。**
貸出だと「ふわふわする」「走るとズレる」「やたら重い」といった問題がありがち。これだと教習中に集中できないし、最悪の場合は事故時に脱げてしまう危険性もあります。
② 衛生面のストレスが大きい
貸出ヘルメットは汗・ニオイ問題が避けられません。夏場はとくに地獄です。汗でびしょびしょのヘルメットをかぶるのって、想像以上にキツいんですよ…。
③ 卒業後もそのまま使える
ヘルメットは「買って終わり」じゃなくて、免許取得後にそのまま使います。バイク用品の中で一番長く使う装備なので、最初に投資する価値があるんです。
どんなヘルメットを選ぶべき?
教習ではフルフェイスかジェットヘルメットのどちらかが推奨されています。女性はフルフェイスのみって教習所もあるので、事前に確認しておきましょう。
安全規格をチェック!
PSCマークは国が定めた安全基準に適合した製品に表示され、このマークがないものは乗車用ヘルメットとしての販売が法律上禁止されています。SGマークは製品安全協会が定めた認定基準に適合した製品を示すもので、製品の欠陥による人身事故には最高1億円までの賠償措置が講じられます。
SG/PSC/JIS の規格マークがついたものを選べば間違いありません。
3. グローブ:軍手で代用は本当に危険

手は真っ先に地面につく
転倒したとき、真っ先に地面につくのは手です。素手はもちろん、軍手での運転も実は危険なんです。
「教習では軍手でもOK」と書かれている教習所もありますが、正直に言って、軍手はおすすめしません。
なぜ軍手はダメなのか?
理由は:
- 滑る
- 破ける
- レバー操作の感覚が悪い
- 転倒時に指を守れない
からです。
特に初心者は、クラッチ操作で力加減が難しくて手が滑りやすいので、最初からバイク用グローブを買っておく方が安全・快適です。
どんなグローブを選ぶ?
とくに教習中は:
- 握りやすい
- プロテクションが軽く入っている
- 通気性が良い
といったモデルが扱いやすいでしょう。
季節に合わせて選ぼう
- 春夏用: メッシュタイプで通気性が良いもの
- 秋冬用: 防寒タイプで保温性が高いもの
4. レインコート:雨でも教習はふつうに行われる

「雨だから中止」は基本的にない
意外と忘れがちなのがレインコート。
実は、教習は雨でも普通に実施されます。
よっぽどの大雨でない限り、コースが冠水したり前方が見えにくいなど教習を実施することが困難であると判断した場合以外は、雨天でも教習は原則として実施されます。
なぜ雨の日も教習するの?
理由は、免許を取った後、雨天での運転を避けることは難しいからです。天気予報が外れてツーリングや通勤中に突然雨が降ることって、よくありますよね。
教習で雨天走行を経験しておくことは、免許取得後の安全運転につながる大事な学びなんです。
濡れたままの教習は地獄
つまり、雨具がないとこんな悲劇が起こります:
- 全身びしょ濡れ
- 体が冷えて集中できない
- 視界不良で危険
- 不快すぎてやる気が削られる
どんなレインウェアを選ぶ?
バイク専用品でなくてもOK。ワークマンやスポーツ用品のレインウェアで十分です。
選ぶポイント:
- 上下セパレートタイプ(ロングタイプはタイヤに巻き込まれる危険あり)
- 防水性が高い
- サイズにゆとりがある(ヘルメットやプロテクターの上から着られる)
ただし、フード付きはNG(風でめくれる危険)という教習所もあるので注意。
教習後もツーリングで絶対に使うので、買っておいて損はありません。
5. プロテクター:貸出があっても「自分用」が欲しくなる

貸出はあるけど、問題も多い
ほとんどの教習所には、肘・膝・胸部などのプロテクターが備え付けられています。
しかし、実際に使ってみるとこんな問題が多いです:
- サイズが合わない
- 固くて動きづらい
- ベルトが痛い
- 不快で集中できない
特に胸部プロテクターは重要
とくに胸部プロテクターは命に関わる重要装備。転倒時に胸部を守れないと、内臓や肋骨に大きなダメージを受ける可能性があります。
もし購入するなら:
- 軽い
- 通気性がある
- 動いてもズレにくい
タイプが教習で扱いやすいです。
早めに買っておくのもアリ
教習が進むほど「やっぱり自分用が欲しい」と実感する装備なので、早めに買っておくのもアリです。インナータイプなら服の下に着られて、卒業後も使えますよ。
まとめ:この5つがあれば、教習は安心して始められる

バイク教習は、思っている以上に体を使うし、集中力が必要です。そのため、装備の快適さはそのまま上達スピードに直結します。
今回紹介した5つは、どれも初日から役立つものばかり:
- 肌が隠れる服装(長袖・長ズボン)
- ヘルメット(PSC/SGマーク付き)
- グローブ(バイク用)
- レインコート(上下セパレート)
- プロテクター(胸部・肘・膝)
この5つを揃えておけば、「当日になって教習を受けられない」「装備が不快で集中できない」といった失敗を確実に避けられます。
装備は「転ばぬ先の杖」
最低限の投資で、安全性と教習効率が大きく変わります。教習が始まる前に揃えておくことが、安心とスムーズな進行につながりますよ。
教習をスムーズに進めるためにも、今のうちに準備してしまいましょう!


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