「中型バイクって、400ccのこと…?」
バイク選びを始めたばかりの方は、こんな疑問を持つことが多いです。実は、中型バイク=400ccだけではありません。
普通二輪免許で乗れる中型バイクには、250cc、300cc、350cc、400ccなど、幅広い排気量があります。さらに、同じ排気量でも「ネイキッド」「スポーツ」「アドベンチャー」「クルーザー」と、ジャンルによって乗り味がまったく違うんです。
初心者が混乱しやすいのは、「排気量」と「ジャンル」の違い。この2つを理解しないままバイクを選ぶと、「思ってたのと違う…」という失敗につながります。
この記事を読むメリット:
- 自分に合ったジャンルがすぐにわかる
- バイク選びの失敗を防げる
- 250cc・300cc・350cc・400ccの違いが明確になる
- 各ジャンルの代表車種がわかる
それでは、中型バイクの世界を詳しく見ていきましょう!
1. 中型バイクとは?(普通二輪の範囲をわかりやすく)
普通二輪免許の区分

普通二輪免許は、排気量400cc以下のバイクを運転できる免許で、かつては「中型二輪免許」という名称だったため、「中型二輪」「中型」「中免(チューメン)」とも呼ばれます。
道路交通法によるバイクの区分は50cc以下が「原動機付自転車」(原付)で、50cc超から400ccが「普通自動二輪車」(普通二輪)、そして400cc超が「大型自動二輪車」(大型二輪)に区分されており、バイクの免許区分もこれに沿ったものとなります。
〜400ccのバイク=中型という考え方
つまり、普通二輪免許で乗れる〜400ccのバイクが、いわゆる「中型バイク」です。
国内では主に、150ccクラス、250ccクラス、400ccクラスの3カテゴリーがメインです。
250ccと400ccの違い(車検・維持費・走り)
中型バイクの中でも、250ccと400ccでは大きな違いがあります。
車検の有無
排気量が126ccから250ccまでのバイクは道路運送車両法で「軽二輪車」と呼ばれ、大きな特徴として車検が不要となります。排気量が250cc超のバイクは「小型二輪車」と呼ばれ、2年に1度車検が必要となります。
維持費
車検以外の自賠責保険や自動車重量税といった法定費用が発生するのは軽二輪車も小型二輪車も変わりませんが、小型二輪車の方が軽二輪車よりも高くなっています。
251ccから400ccと401cc以上では、税金や自賠責料の違いはなく、免許区分の違いのみです。
走りの違い
400ccクラスは250ccクラスよりも排気量が大きいため、街乗りや高速巡航時などにパワーの余裕があります。250ccクラス以上に扱いやすいのは確かです。
一方、250ccは車体がコンパクトで軽量なため、取り回しが良く、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
新しい流れ:300〜350ccクラスの増加
近年、300ccから350ccクラスのバイクが増えています。
諸外国では125ccや150ccが免許区分の区切りとなっているところが多く、それ以上のサイズでは区切りがありません。そのため、バイク選びに車検や免許を意識した排気量は基準にならないのです。車体重量は比較的軽めでエンジンが力強く、ほどよいクラスとして世界的に好まれているサイズの1つが300ccです。
小排気量ならではの取り回しの良さとちょうど良いパワー、そしてコストパフォーマンスを鑑みた結果、300ccというクラスが各国で求められるようになったのです。
実際、ホンダCBR300やカワサキZ300といった形でヤマハ以外の日本メーカーもASEAN地域ではラインアップ展開をしています。
参考リンク:
- 普通二輪免許編|Motor-Fan Bikes
- 250㏄と400ccで維持費はどれだけ違う?|ウェビック
- 300ccバイクってなんで存在するの?|forRide
- 排気量300ccバイクのメリット、デメリットとは?|バイクのニュース
2. 中型バイクの主要ジャンル4つ(まずは全体像)
中型バイクは、排気量だけでなく**「ジャンル」**で大きく性格が変わります。
主要なジャンルは4つ:
- ネイキッド:万能で扱いやすい”基準”になるジャンル
- スポーツ(フルカウル/SS寄り):走りに振った”やる気のバイク”
- アドベンチャー(ADV):万能・積載・長距離に強い旅バイク
- クルーザー(アメリカン):低速安定と雰囲気を楽しむジャンル
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
3. ネイキッド:万能で扱いやすい「基準」になるジャンル

特徴
ネイキッドは、カウル(ボディカバー)がなく、エンジンがむき出しになっているバイクです。
- オールラウンド:街乗り、ツーリング、ワインディングと、どんな場面でもそつなくこなす
- ポジションが楽:アップライトな姿勢で長時間乗っても疲れにくい
- 教習車に多い形:CB400SFなど、教習所でよく使われるため初心者になじみやすい
向いている人
- 何を買うか迷っている人:まず最初の1台として最適
- 通勤もツーリングもしたい人:万能性が高い
- バイクの基本を楽しみたい人:シンプルで扱いやすい
代表車種
ホンダ CB400シリーズ
- 教習所でもおなじみの超ロングセラー
- 水冷4ストローク直列4気筒エンジン搭載
- バランスの良さが魅力(※生産終了)
ヤマハ MT-25/03
- MT-25:250cc、MT-03:321cc
- スポーティで扱いやすいネイキッド
- 若者に人気のデザイン
カワサキ Z250/400
- Z250:250cc、Z400:399cc
- 軽量でスポーティな走り
- シャープなデザイン
スズキ GSR/GSX-Sシリーズ
- GSX-S250:248cc
- GSX250R:248cc
- コスパの良さが魅力
4. スポーツ(フルカウル/スポーツ寄り):走りに振った「やる気のバイク」

特徴
フルカウルスポーツは、空力を意識したカウルで覆われた、走りに特化したバイクです。
- 空力を意識したカウル:風の抵抗を減らし、高速走行が得意
- 前傾でレーシー:サーキット走行を意識したポジション
- 高回転を楽しむ:エンジンを回して走る楽しさ
向いている人
- ワインディングを攻めたい:峠道を楽しみたい人
- スポーツ走行に興味がある:サーキット走行にも興味がある人
- スピード感を味わいたい:加速の楽しさを求める人
代表車種
カワサキ Ninja 400
- 399cc、並列2気筒
- 中型スポーツの定番
- バランスの良いパワーと扱いやすさ
ヤマハ YZF-R3/R25
- R3:321cc、R25:249cc
- 軽量でスポーティ
- 初心者でも扱いやすいスポーツバイク
ホンダ CBR250RR
- 250cc、並列2気筒
- 本格的なスーパースポーツ
- 高回転型エンジンが魅力
スズキ GSX-250R
- 248cc、並列2気筒
- スポーツ入門に最適
- コスパが良い
5. アドベンチャー(ADV):万能・積載・長距離に強い旅バイク
特徴

アドベンチャー(ADV)は、オンロードもオフロードも楽しめる、旅に特化したバイクです。
- アップライトで視界が広い:疲れにくく、長距離が得意
- サスが長く、悪路も行ける:未舗装路も走れる
- 荷物が積みやすい:キャンプツーリングに最適
向いている人
- キャンプツーリングしたい:荷物をたくさん積める
- 長距離が多い:疲れにくいポジション
- いろんな道を走りたい:舗装路も未舗装路も楽しめる
代表車種
ホンダ CRF250L/ADV350
- CRF250L:250cc、オフロード寄り
- ADV350:350cc、スクータータイプADV
- 本格的なアドベンチャー
スズキ Vストローム250/250SX
- 250cc、並列2気筒
- ツーリング性能が高い
- コスパが良い
カワサキ Versys-X250
- 250cc、並列2気筒
- バランスの良いADV
- 街乗りもツーリングも得意
KTM 390 Adventure
- 373cc、単気筒
- 本格的なアドベンチャー
- オフロード性能が高い
6. クルーザー(アメリカン):低速安定と雰囲気を楽しむジャンル

特徴
クルーザー(アメリカン)は、ゆったりとした走りと独特の雰囲気を楽しむバイクです。
- 低いシート高:足つきが良く、初心者でも安心
- トルク重視の走り:低回転から力強い加速
- のんびり・ゆったり走る:景色を楽しむ走り
向いている人
- 足つきを重視する人:低いシート高で安心
- ゆったり景色を楽しみたい人:スピードより雰囲気
- スタイルにこだわる人:アメリカンの独特な雰囲気
代表車種
ホンダ レブル250/レブル500
- レブル250:250cc、レブル500:471cc
- 近年の大ヒットモデル
- スタイリッシュなデザイン
カワサキ エリミネーター250/400
- エリミネーター250:250cc、エリミネーター400:451cc
- 2023年に復活した名車
- モダンなクルーザー
カワサキ バルカンS
- 649cc(※大型免許が必要)
- 中型クルーザーの定番
- カスタム性が高い
7. 用途別のおすすめジャンル早見表
自分の用途に合ったジャンルを、早見表で確認しましょう。

8. 排気量別の選び方(250・300・350・400)
250cc:維持費が安く、万能
メリット:
- 車検不要で維持費が安い
- 軽量で取り回しが良い
- 車種が豊富
デメリット:
- 高速道路でパワー不足を感じることも
- 400ccに比べると余裕がない
こんな人におすすめ:
- 維持費を抑えたい
- 初めてのバイク
- 街乗りメイン
300〜350cc:近年の新勢力(海外基準)
メリット:
- 250ccよりパワーがある
- 車格は250ccと共通で軽い
- 世界的に人気のサイズ
デメリット:
- 車検が必要(251cc以上)
- 日本では車種が少ない
こんな人におすすめ:
- 250ccでは物足りない
- 400ccは大きすぎる
- 海外メーカーが好き
400cc:余裕あるパワー
メリット:
- パワーに余裕がある
- 高速道路も快適
- 車種が豊富
デメリット:
- 車検が必要
- 250ccより車体が大きく重い
- 維持費が高い
こんな人におすすめ:
- 長距離ツーリングが多い
- 高速道路をよく使う
- パワーに余裕が欲しい

まとめ:まずはジャンルで選ぶと失敗しない
初心者は「見た目」だけで選びがち
バイク選びで失敗する人の多くは、「見た目だけ」で選んでしまいます。
もちろん、見た目は大事。でも、ジャンルによって乗り味がまったく違うことを知らないと、「思ってたのと違う…」という後悔につながります。
ジャンルで絞ると最短
まずは「どんな使い方をしたいか?」を考えて、ジャンルを絞りましょう。
- 通勤・街乗りメイン → ネイキッド
- ワインディングを攻めたい → スポーツ
- 長距離ツーリング → ADV
- ゆったり走りたい → クルーザー
ジャンルが決まれば、その中から排気量や車種を選ぶだけ。迷いが減り、自分に合ったバイクが見つかります。
あなたにピッタリの1台が見つかりますように!


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